ノーコードツールStudioのメリット・デメリット

Studioとは

Studio株式会社が提供する「Studio」は、誰でも簡単にWebサイトを作成できる、注目の国産ノーコードツールです。

直感的な操作で本格的なWebサイトを制作できるため、エンジニアでなくても扱うことが可能です。近年では、スタートアップから大企業まで幅広い企業が導入しており、制作コストや時間の削減にも貢献しています。

 

この記事では、Studioで「できること」「できないこと」、その「メリット」「デメリット」を詳しく紹介します。

なお、筆者自身も本記事執筆にあたり初めてStudioを操作してみました。その際に感じた良かった点や、改善してほしいと感じた点についても率直にご紹介していきます。

 

Studioでできること

Studioには、CMS機能やレスポンシブ対応、Googleアナリティクスの設置など、Webサイト制作に必要な基本機能が一通り揃っています。

以下に主な機能を箇条書きでご紹介します。

 

  • ・レスポンシブ対応(ブレイクポイントの編集も可能)
    ・アニメーションの設定
    ・YouTubeやGoogleマップの埋め込み
    ・ワンクリックで公開・非公開の切り替えが可能
    ・公開日時の予約が可能
    ・CMS機能に対応
    ・チームによる共同編集が可能
    ・Googleアナリティクス、reCAPTCHA、タグマネージャーなどに対応
    ・簡単にフォームの設置が可能
    ・SEO対策が可能(タイトル・ディスクリプション・HTMLタグ・alt属性・サイトマップ送信など)
    ・スライダーの作成に対応
    ・カスタムコードの追加が可能
    ・テキストにグラデーションを適用できる
    ・アコーディオン形式のコンテンツを作成可能
    ・QRコードを読み取ってスマホでライブプレビューが可能
    ・コンポーネントを使って共通パーツの作成が可能
    ・独自ドメインの設定が可能(※無料プランでは不可)
    ・サイト全体にパスワードを設定できる
    ・noindexの設定が可能

 

Studioでできないこと

機能は充実していますが、現時点では対応していない、もしくは制限のある機能もあります。

以下に代表的なものを挙げます。

 

  • ・ログイン・会員登録・決済機能は非対応(外部サービスと連携することで実装可能)
    ・HTMLやCSSなどコードの書き出しは不可
    ・スマートフォンからの編集ができない
    ・アカウントの削除はサポートへの問い合わせが必要
    ・デバイスごとの改行位置の調整ができない(表示・非表示の切り替えで代替可能)
    ・フォーム送信後の自動返信メールに非対応(Zapierなど他ツールとの連携で対応可能)
    ・パララックス効果には非対応(カスタムコードで代用可能)
    ・ページネーションの実装ができない
    ・人気記事の抽出やランキング表示には非対応
    ・サイト内検索(全体)は非対応
    ・動画ファイルの直接アップロード不可(YouTubeの埋め込みで対応)
    ・パンくずリストの自動生成は不可
    ・class属性の指定は不可(IDは設定可能)
    ・偶数・奇数要素へのスタイル指定はできない

Studioを使うメリット

Studioを活用することで得られる主なメリットは以下の通りです。

 

  • ・高品質なテンプレートが豊富で、デザイン初心者でも始めやすい
    ・無料で利用できる写真素材が用意されている
    ・サーバーも含まれるサービスのため、別途レンタルサーバーを契約する必要がない(セキュリティもStudio側が管理)
    ・コーディング不要でWebサイトを制作できるため、制作コストを大幅に削減できる
    ・日本企業が提供するサービスのため、日本語でのサポートが充実している(チャット対応あり)

 

Studioを使うデメリット

一方で、Studioには以下のようなデメリットもあります。

  • ・ノーコードとはいえ、基本的なWebの構造やルールを知らないと操作に戸惑う場面がある
    ・メールサーバーは提供されておらず、別途準備が必要
    ・プレビュー画面と実際の公開画面で差異が生じる場合がある(例:アンカーリンクが動作しない)
    ・ページの表示速度がやや遅めに感じられる(最適化の工夫が必要)
    ・夜間・休日はサポート対応外
    ・クラウドサービスのため、将来的なサービス終了リスクがある

実際に操作してみて良かった点

初めてStudioを操作してみて、特に良いと感じた点をご紹介します。

 

  • ・Figmaなどのデザインツールに近いUIで操作ができるため、取っつきやすく始めやすい
    ・レスポンシブ対応がスムーズで、スマホ版デザインもStudio上で作成可能。Figmaで別途作る必要がないため効率的
    ・公開・非公開の切り替えがワンクリックで可能。サーバーの用意も不要なので、非エンジニアにとっては非常にありがたい
    ・メタ情報(ページタイトル・ディスクリプション・noindexなど)の設定が簡単
    ・QRコードを読み込むことで、スマホの実機でライブプレビューが確認できるのは非常に便利
    ・アニメーションの設定が直感的で、簡単に導入可能
    ・ページ遷移がなめらかで、特別な設定をしなくても自然な切り替わりが実現できる

実際に操作してみて困った点

今回初めてStudioを触ってみた中で、少し戸惑った点もありました。

 

  • ・アコーディオン(Toggle)の仕様は、FAQのようなシンプルな使い方なら問題ないが、「Read more」など複雑な動作には工夫が必要
    ・カルーセルでバグが発生し、期待どおりに動作しなかった。調べたところ、他のユーザーでも同様の問題が報告されていたため、今後の改善に期待
    ・操作中に困って調べても情報が少なく、自己解決が難しいケースがある。悩みすぎずにサポートを利用するのが良さそう
    ・ノーコードとはいえ、ボックスの構造や概念はHTML/CSSに基づいており、基礎知識がないと習得に時間がかかる
    ・コンポーネント機能の操作がやや複雑。FigmaやXDのような挙動に近づけば、より使いやすくなると感じた

まとめ

今回は、Studioの機能や制限、そして初めて使用した筆者が実際に感じたメリット・デメリットをご紹介しました。

まだStudioを使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてください。

 

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