EC(通販)サイトの売上を最大化するためのUI/UXデザインを4つの視点からご紹介します

「アクセス数はあるのに、なぜか売上に繋がらない」「お客様はサイト内を回遊せず、すぐに離脱してしまう」もし貴社のECサイトがこのような課題を抱えているなら、その原因は商品や集客ではなくサイトの設計にあるかもしれません。

本記事では、数々のECサイトの改善事例から導き出されたUI/UXの基本から、売上向上に直結する具体的な改善ポイントまでを、網羅的に解説します。

1. まずは基本の整理:UIとUXの違いとは?

UI(ユーザーインターフェース)

ユーザーが接する「接点」のことです。ECサイトで言えば商品の写真やボタンのデザイン、文字やレイアウトなど、ユーザーの目に触れる全ての情報がUIにあたります。

UX(ユーザーエクスペリエンス)

ユーザーがプロダクトを通じて得る「体験」のことです。ECサイトで言えば、「商品が探しやすい」「決済がスムーズでストレスなく買い物ができた」「またこのお店で買いたい」といった一連の心地よい体験が優れたUXです。一例をあげると、ECサイト上で送料を調べたいときにすぐに探すことができた=肯定的な体験=優れたUXと言えます。
つまり、優れたUIを設計することによって、結果として優れたUXが生まれるのです。UIはUXを達成するための「手段」と考えると分かりやすいでしょう。

2. ECサイトにおける4つの重要な視点別からみたUI/UXの改善ポイント

ECサイトに訪問したユーザがページを閲覧開始してから購入するまでの一連の流れを4つの視点に分け、それぞれの段階で押さえるべきUI/UXの要点を解説します。

視点①:ユーザのサイト訪問〜商品検索

お客様が求める商品に、いかにストレスなくたどり着けるかが最初の関門です。

分かりやすいヘッダー(グローバルナビゲーション)

カテゴリー名が直感的で分かりやすいか。多すぎるメニューはユーザーを混乱させます。

精度の高いサイト内検索

打ち間違いを補正する「サジェスト機能」や、価格・色・サイズなどで絞り込める「フィルタ機能」は必須です。

魅力的でコンテンツが完結に網羅されたTOPページ

新着情報やセール情報、人気ランキングなど、ユーザーが「おっ」と思う情報を最初に提示し、自社の取り扱い商品や特徴が何かをユーザに瞬時に理解してもらえる情報設計が重要です。

視点②:商品(カテゴリ)一覧〜商品詳細

商品の魅力を最大限に伝え、購入への期待感を高めるフェーズです。
一覧性が高くUIが統一されている商品一覧ページ
商品画像が統一されたサイズで並んでいるか。価格やレビュー評価などの重要情報が一目で分かると比較しやすくなります。装飾やデザインでなく商品が主役になるような洗練されたUI設計が必要となります。

説得力のある商品詳細

高品質な商品画像

特定の商品に対して様々な角度や距離からの写真、利用シーンがイメージできる写真が閲覧できることが重要です。複数枚の画像となるため、スライダー機能が用いられることが一般的です。カラーバリエーションがある場合は全色掲載することがベターです。

購入意欲を高める商品説明コンテンツ

ECサイトにおいて購入意欲を高める商品情報とは、ユーザーが「この商品を買いたい」と感じるように設計された情報のことです。単なるスペックや価格だけでなく、利用シーンが想像できる説明文、わかりやすい写真、レビューや評価、比較情報、在庫状況、納期、保証内容などを含めることで、ユーザーの不安を取り除き、購入の意思決定を後押しします。特にスマートフォンからの閲覧が増える中で、情報が簡潔かつ視覚的に整理されていることも重要です。

信頼感を高めるレビュー機能

購入者の感想が知れるレビュー(口コミ)や評価は、購入動機にも強く影響します。テキストだけでなく画像投稿により、更にユーザ体験が向上します。

視点③:【決定】カート投入〜カート確認

ECサイトにおいて、購入するかどうかの目安となるのがカートに商品を入れる行動です。マーケティング戦略で「かご落ち対策」と呼ばれるほど、カートの前後で購入可能性が大きく変化しますそのため、購入へのあと一歩をスムーズに後押しするための設計や機能が求められます。

目立つ「カートに入れる」ボタン

他のボタンとは異なる目立つ色を使い、ユーザーを迷わせません。複数個入れることができる場合は、毎回ページ遷移をさせずに同一ページ内で複数個購入ができる設計が重要となります。

カート投入後の分かりやすいフィードバック

「カートに追加しました」というメッセージやアニメーション実装などでカートに追加されたことがユーザに理解されるよう明確に伝えます。

編集操作がしやすいカートページ

数量の変更や商品の削除が簡単に行えるように設計します。カート直下に関連商品や人気商品を配置することでクロスセル(ついで買い)効果も期待できます。

視点④:【購入】決済フロー

購入プロセスで最も離脱(カゴ落ち)が発生しやすい、最重要フェーズです。

最小限の入力フォーム(EFO)

住所の自動入力機能や必須/任意項目の分かりやすさなどはもちろん、入力の手間を極限まで減らすためのプログラミング設計も必要不可欠です。

多様な決済手段

クレジットカードはもちろん、各種QRコード決済やコンビニ払い、後払い・代引きなど幅広い選択肢を用意します。ユーザの希望する決済方法がない場合、15%〜30%程度のユーザが購入を断念する調査結果もあるほどです。

ゲスト購入(会員登録なし)の許可

「会員登録が面倒」という理由での離脱を防ぐため、特にBtoC(対個人)の場合は登録なしでも購入できる選択肢は非常に重要となります。

優れたUI/UX設計はビジネスを成長させる「戦略的投資」であると同時に、ECサイトの成長過程に欠かせない要素です。

ここまで見てきたように、ECサイトのUI/UX改善は、単なる「見た目の装飾」ではありません。顧客心理とデータに基づいて一つひとつの要素を最適化し、サイト全体の売上と事業価値を向上させる重要なビジネス活動です。
しかし、これらの改善を場当たり的に行っても効果は限定的です。真の成果を出すためには、ビジネスの理解からサイトに掲載する情報構造の整理、SEO対策をはじめとする集客対策、定量的なアプローチを行う自社/競合の分析、そしてサイト全体のデザインの一貫性を保つ「デザインシステム」の構築まで、一気通貫した専門的なアプローチが不可欠となります。

UI/UX設計はビジュアルのデザインだけでなく、マーケティングの知見も必要となる複雑な要素です。自社で対応できない場合は専門家への相談をオススメします。

前述のように、ECサイトのおけるUI/UX設計は、自社のサイトを改善するうえで非常に重要な要素となります。自社内で立ち上げから運用を行っている企業様も多い中、サイト設計でお悩みをいただく企業様が多くいらっしゃいます。取り扱い商材や対象クライアントのことは熟知されていても、ECサイトの設計でうまく魅力をつたえることができずユーザーを逃している場合も多くございます。

当社はこれまで多数の企業様のECサイトの支援を行ってきました。業界や業種問わず、集客からサイト訪問者に対する導線設計、そして購入を促すCV設計を、分析からデザイン、サイト実装までワンストップで実現が可能です。ECサイトの構成や設計でお悩みの企業様はぜひ当社へご相談ください。まずは無料の相談で改善提案が可能です、お気軽にお問い合わせください。

 

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