Webサイト改善の施策事例

Shopify標準機能を超えた商品データ構造の再設計とメタフィールド活用

概要と担当範囲

D2Cブランドにおいて商品スペック(素材・寸法・注意事項など)をすべてHTML直書きで管理しており、表記揺れ・表示崩れが多発し、サイト内検索のフィルタリングにもデータを活用できていない状況に対する改善を行った事例です。

当社はShopifyの標準機能を拡張し、メタフィールドを活用した独自のデータ構造設計とLiquidによるフロントエンド実装を担当しました。

  • EC運用改善
  • UI/UX設計

課題背景

商品情報の管理と表示において、以下の課題が発生していました。

  • 商品スペック(素材・寸法・洗濯表示等)をすべて「商品説明文」のHTMLに手入力していた
  • 担当者ごとの表記揺れやフォーマットの不統一が常態化

これはデザインの問題ではなく、Shopify管理画面側でのデータが未定義であることに起因する問題でした。

改善の考え方

商品情報を「自由記述のHTMLテキスト」から「構造化されたデータ」に移行することで、入力側(運用効率)と出力側(ユーザー体験)の両方を同時に改善するアプローチを取りました。

当社の関与領域

  • 商品データ構造化設計
  • Liquid開発(フロントエンド実装)
  • UI設計

商品データの構造化と、それに基づくフロントエンド実装のため、以下の領域に関与しました。

  • 商品に必要な情報の洗い出しと分類
  • 数十項目のカスタムメタフィールド定義(サイズ・素材・説明文等)
  • HTMLの知識不要でフォーム入力だけで登録できる環境の構築
  • メタフィールドデータを自動的にデザインされた状態で出力するLiquidテンプレートの開発
  • Shopifyフィルタリング機能と連携した動的な絞り込み検索の実装

Shopifyの標準機能内で妥協するのではなく、標準機能を拡張利用したメタフィールドによる独自設計で課題を解決しました。

主な取り組み

  • 約20項目のカスタムメタフィールドの定義と入力規格の策定
  • フォーム入力だけで統一フォーマットの商品ページが自動生成される仕組みの構築
  • 「素材別」「サイズ別」「用途別」などの動的絞り込み検索の実装
  • 表記揺れ・フォーマット不統一を構造的に防止する入力設計

データ構造の整備は、今後の機能追加やマーケティング施策の基盤としても活用できる設計です。

変化・成果

  • 1商品あたりの登録時間が大幅に短縮された
  • HTMLが書ける担当者しか更新できなかった状態から、誰でも更新できる体制へ移行
  • 表記揺れ・表示崩れが構造的に解消された
  • 商品説明項目の多様化により、商品ごとの細かな違いや特徴を表示することが可能となり、UX改善を実現