本記事では、Shopify(ショッピファイ)のLiquidカスタマイズについて、テーマ編集でできること、製造業ECでの活用例、安全な進め方、テーマアップデートへの対応まで実装のポイントを中心に解説します。
LiquidはShopifyのテーマで使用されるテンプレート言語です。HTML/CSSの知識に加えてLiquidを使えば、Shopifyの標準テーマを超えたカスタマイズが可能になります。
テーマエディターのドラッグ&ドロップでは実現できないレイアウトの変更、条件分岐による表示の出し分け、メタフィールドの動的表示、カスタムセクションの作成など、Liquidの編集によってデザインと機能の自由度が格段に上がります。
製造業のECサイトでよく行うLiquidカスタマイズです。
スペック表の追加、タブ切り替え(「商品説明」「スペック」「納期・ロット」のタブ)、用途別の表示切り替えなど、標準テーマにないUIを実装できます。
在庫がある場合は「カートに入れる」ボタン、在庫切れの場合は「入荷お知らせ登録」ボタンを表示する。法人会員がログインしている場合は法人価格を表示する。タグやメタフィールドの値に応じて表示内容を切り替える設計が可能です。
「お客様の声」セクション、「対応実績」セクション、「よくある質問」セクションなど、テーマに標準で含まれていないセクションを独自に作成できます。
商品情報、パンくずリスト、FAQ、組織情報などの構造化データをLiquidで動的に生成し、検索結果でのリッチ表示を実現します。
メガメニューの実装、カテゴリの階層表示、モバイル用ナビゲーションの改善など、標準テーマのメニュー機能を超えたナビゲーション設計が可能です。
Liquidカスタマイズを安全に進めるための手順です。
必ずテーマのバックアップを取ってから作業します。Shopifyでは「テーマを複製」することでバックアップが作成できます。
開発用のテーマ(未公開テーマ)で編集・テストを行い、問題がないことを確認してから公開テーマに反映します。本番環境を直接編集するのは避けてください。
変更箇所にはコメントを残します。{% comment %} カスタマイズ: スペック表追加 20260614 {% endcomment %}のように記述しておけば、後から変更箇所の特定が容易になります。
Shopifyのテーマはアップデートが提供されることがありますが、Liquidをカスタマイズしている場合、アップデートで変更が上書きされるリスクがあります。
対策として、カスタマイズ箇所を一覧で管理しておきます。どのファイルのどの部分を変更したかを記録しておけば、テーマアップデート時に変更を再適用できます。
OS 2.0テーマでは、セクションやブロックの仕組みを活用することで、コアファイルの直接編集を最小限に抑えたカスタマイズが可能です。カスタムセクションとして独立させておけば、テーマアップデートの影響を受けにくくなります。
ShopifyのLiquidカスタマイズは、テーマエディターでは実現できない独自のUI・機能を実装するための手段です。製造業のECサイトでは、スペック表、条件分岐、構造化データの動的出力など、Liquidでしか実現できない要件が多くあります。
Liquidの編集にはHTML/CSSに加えたプログラミングの知識が必要です。SynQ Partners株式会社では、Shopifyテーマのカスタマイズに関する情報を発信するとともに、設計から実装まで一貫して対応しています。