CMSを前提にしたコンサルティング会社の改善提案を、CMSのないBtoB向けサイトで実現した事例です。
記事ごとにカテゴリの目印を付けてJavaScriptで見せ方を切り替え、提案の目的を保ったまま実装しました。
| 分け方 | 当てはまる施策 |
|---|---|
| そのまま実装する | 今の環境でも、提案どおりに実装できる施策 |
| 置き換えて実装する | CMSを前提にしていたが、別の方法で同じ目的を果たせる施策(コラムの一覧、カテゴリごとに表に出す記事の設定など) |
| 見送る | サーバー側の設定が必要で、管理の都合から現実的に対応が難しい施策 |
クライアント様は、外部のコンサルティング会社からサイトの数字を改善するための提案を受けていました。提案には、コラム(記事)をまとめて見せる一覧や、カテゴリごとにどの記事を表に出すかの設定など、CMS(記事の追加や管理を画面から行える仕組み)があることを前提にした施策が含まれていました。
サイトはCMSを使っておらず、サーバー側の仕組みも使えない環境でした。サーバーの管理はグループ会社などにあり、サーバー側の設定を変えることも現実的には難しい状況でした。提案を受けたものの、そのままでは実行に移せない状態でした。
CMSを新しく入れれば、提案をそのまま実行できます。記事の追加や見せ方の変更も、画面から行えるようになります。ただ、このサイトではサーバー側の仕組みが使えず、CMSを入れること自体が現実的ではありませんでした。
そこで、提案の施策を一つずつ「何を実現するための施策か」に分けて整理しました。CMSは、その目的を果たすための手段の一つです。目的が同じなら、CMSがなくても別の方法で実現できる施策があります。
そのうえで、施策を「そのまま実装する」「置き換えて実装する」「見送る」の3つに分けました。置き換える施策と見送る施策は、コンサルティング会社も含めて認識を合わせてから進めています。
CMSでは、記事ごとにカテゴリを設定しておくと、カテゴリごとの一覧や表に出す記事が自動で組み立てられます。このサイトでは、その役割を2つに分けて置き換えました。
サーバー側の仕組みを使わずページの側だけで完結するため、今の環境のまま実装できます。
目印とJavaScriptによる出し分け(イメージ)
提案書の施策を、実装できる単位まで分けて一覧にしました。施策ごとに何を実現するためのものか、今の環境でどう実現するかを書き出し、「そのまま」「置き換え」「見送り」のどれに当たるかを決めています。社内のリソースも踏まえて優先順位をつけ、順に進めました。
コラムの一覧や、カテゴリごとに表に出す記事の設定は、記事に付けた目印とJavaScriptで実現しました。記事が増えても、目印を付ければ決めたルールどおりに表示されます。
実装を進める中で、提案書に書かれていない部分でも、ふつうはCMSで設定するようなことをできる限りJavaScriptで実現する形を当社から提案しました。CMSを使えない環境でも、提案の目的に近づけるためです。
提案の中には、サーバー側での設定が必要な施策もありました。管理がグループ会社などにあり、現実的に対応が難しいものは見送りとしています。見送った施策も一覧に残し、どこまでを実現したかがわかるようにしました。
一般的にはCMSで行うような見せ方の設定を、CMSのない今の環境のままできる限り実現しました。サイトの数字を改善するというコンサルティング会社の戦略を、現場の環境に合わせた形でサイトに反映できています。
実行に移せずに止まっていた提案が、目的を保ったまま実装に進みました。初期構築のあとも運用の支援を続けており、1年以上にわたってサイトの改善に関わっています。
※記載の内容は支援当時のものです。
提案の内容と今のサイトの環境が合わないときも、施策の目的に立ち返ると、別の方法で実現できることがあります。お手元の提案書をもとに、どこまでをどう実現できるかを整理してご提案します。