取引先からの電話・FAX注文を、24時間のWeb注文へ。makeshopで、新規の企業も購入でき、既存の取引先は専用価格で仕入れられる法人向けECサイトを構築

業種:メーカー 従業員数:〜20名

取引先からの電話・FAX注文を、makeshopの会員ランク機能を使った法人向けECサイトで24時間受けられるようにした事例です。
既存の取引先にだけ卸売の商品と専用価格を表示し、新規の企業も購入できる形にしました。

  • makeshopの開発・改善
  • EC運用改善
  • ECサイトリニューアル
  • 事業立ち上げ
  • システムの要件定義
  • 情報設計(IA)

こんな状態のサイトに向けた事例です

  • 取引先からの注文を、営業担当が電話やFAXで受けている
  • 取引先ごとに価格が違うため、ECサイトで注文を受けられずにいる
  • 取引先にだけ、卸売の商品や専用の価格を見せたい
  • 新しく取引を始めたい企業の申し込みを、サイトで受ける窓口がない
課題
取引先からの仕入れの注文を、営業担当が電話やFAXで受けていた。取引先ごとの価格に対応した注文の仕組みがなかった
提案
makeshopの会員ランク機能を取引先の区分として使い、既存の取引先にだけ卸売の商品と専用の価格を見せる法人向けECサイトにした
結果
取引先が24時間いつでもWebで注文できるようになった。新規の企業も購入でき、仕入れを希望する企業の申し込みもサイトで受けられるようになった

仕組みの全体像

買う人 見える商品 価格 実現した方法
既存の取引先(代理店) 通常の商品+卸売の商品 取引先ごとの専用価格 会員ランクを取引先の区分として使い、メーカーが専用のIDを発行。そのIDでログインしたときだけ卸売の商品と専用価格を表示する
仕入れを希望する新規の企業 (審査のあと)通常の商品+卸売の商品 (審査のあと)専用価格 仕入れの申し込み専用のフォームから申し込み、審査に通ったら専用のIDを発行する
会員登録した企業・個人 通常の商品 通常の価格 通常の会員として、サイトから購入できる

サイトは、法人だけでなく個人のお客様も購入できる形です。そのうえで、取引先がログインしたときだけ法人向けの仕入れの窓口として使えるようにしています。

どれもmakeshopの標準機能の範囲で実現しています。makeshopでは、注文や会員のデータを扱う仕組み(バックエンド)は変更できません。そのため、もともとある機能をどう読み替えて使うかを考えました。

導入前の状況

取引先からの注文は、営業担当が電話とFAXで受けていた

このメーカー様には、商品を仕入れてエンドユーザーに販売する代理店(取引先)がいます。取引先からの仕入れの注文は、営業担当が電話やFAXで受けていました。営業時間内しか注文を受けられず、注文を受けるたびに営業担当の手が止まる状態でした。

取引先ごとに価格が違い、ECサイトで受けられない

取引先には通常の価格とは別の専用価格があり、取引先にだけ販売する卸売の商品もあります。誰でも同じ商品が同じ価格で見えるECサイトのままでは、取引先からの注文を受けられませんでした。

BtoB専用のカートは、費用が大きい

取引先ごとの価格や会員限定の商品に対応したBtoB専用のカートシステムもあります。ただ、導入や開発には大きな費用がかかります。新しく始める取り組みで最初から大きな投資をするリスクは取れず、現実的な方法が求められていました。

設計判断1:今のサイトを、法人向けにも使えるようにする

取引先向けの注文には、BtoB専用のカートで別のサイトを立てる方法もあります。取引先向けの機能がそろっているのは利点ですが、費用がかかるうえ、今のサイトと2つのシステムを管理することになります。

そこで、今使っているmakeshopのサイトを法人向けにも使えるようにすることにしました。新規の企業や個人のお客様には通常の売り場が見え、取引先がログインしたときだけ卸売の商品と専用の価格が見えるようにします。商品や注文の管理も、これまでと同じ管理画面で行えます。

設計判断2:まず小さく始め、軌道に乗ってから投資を判断する

専用のシステムを入れれば、取引先向けにできることはさらに増えます。ただ、それは取引先や注文が増えてWebでの受注が軌道に乗ってから考えても遅くありません。最初は追加の開発をせずに始め、取引先がWebで注文する形が定着するかを確かめる。そのうえで、必要になった段階で本格的なシステムへの投資を判断する、という段階的な進め方を前提にしました。

取り組み

1. 会員ランク機能を、取引先の区分として読み替える

makeshopの会員ランク機能は、本来は個人のお客様の購入回数などに応じて特典を変えるためのものです。これを取引先の区分として使い、取引先ごとにランクを設定しました。そのうえで、各取引先に専用のIDを発行しています。

2. ログインした取引先にだけ、卸売の商品と専用の価格を見せる

卸売の商品は、ログインしていない人には表示されません。取引先が専用のIDでログインしたときだけ表示され、ランクに応じた専用の価格で購入できます。新規の企業や個人のお客様には、これまでどおり通常の商品と価格が表示されます。

仕組みの流れ

取引先が専用IDでログインすると会員ランクで判別され、卸売の商品が表示されて専用の価格で注文できる流れの図。ログインしていない人や通常の会員には通常の商品と価格が表示され、仕入れを希望する新規の企業は申し込みと審査を経て専用IDを受け取る
仕組みの流れ。取引先がログインしたときだけ、卸売の商品と専用の価格が表示される

3. 新しく取引を始めたい企業は、申し込みと審査を経て取引先に

新規の企業も、会員登録をすればサイトから購入できます。ただし、仕入れの価格で購入できるのは審査を通った取引先だけです。仕入れを希望する企業には、申し込み専用のフォームから申し込んでもらいます。メーカー様が審査し、取引先として承認したら専用のIDを発行します。

すでに取引のある代理店にも、メーカー様が専用のIDを作って渡しています。既存の取引先も新しく取引を始める企業も、同じ「専用のIDでログインすると仕入れができる」形にそろえました。

4. 申し込みから注文の確認までを、担当者が回せる流れにする

申し込みの受け付け、審査、ランクの設定、IDの発行、注文の確認までを、担当者向けの業務の流れとして整理しました。注文の確認やIDの管理はmakeshopの管理画面で行えるので、新しいシステムの操作を覚える必要はありません。

商品一覧の見え方の比較(イメージ)

同じ商品一覧の比較。左はログインしていない人や通常の会員の画面で通常の商品と価格が並び、右は取引先がログインした画面で卸売の商品が加わり、専用の価格が表示されている
商品一覧の見え方の比較。左が通常の会員、右がログインした取引先

改善施策の結果について

取引先は営業時間を気にせず、24時間いつでもWebで仕入れの注文ができるようになりました。電話やFAXで注文を受けていた営業担当の手間が減り、注文は一般の注文と同じ管理画面で確認できます。

新規の企業もサイトから購入でき、仕入れを希望する企業の申し込みも専用のフォームで受けられるようになりました。新しい取引先を増やす入口としても、サイトが使える状態です。追加の開発をせずに始めたため、BtoB専用のカートを導入する場合と比べて初期の費用を大きく抑え、短い期間で法人向けの受注を始められています。

支援の概要

業種
メーカー
従業員数
〜20名
カートシステム
makeshop
支援期間
3か月程度(本施策のみ)
担当範囲
要件定義、システム(カート)選定、情報設計、UI・UX、実装

※記載の内容は支援当時のものです。

取引先からの注文も、サイトで受けたい方へ

取引先ごとの価格に対応した法人向けの注文は、BtoB専用のカートを入れなくても今お使いのカートの機能で始められることがあります。取引先の数や価格の決め方、今の注文の受け方をうかがったうえで、事業の段階に合った方法をご提案します。

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