代理店への紹介料の計算を、makeshopの受注データとスプレッドシートで担当者が毎月回せる形にした事例です。
自動化すると1,000万円を超える見込みだった仕組みを、追加の開発なしで始められました。
| 担当 | 役割 | タイミング |
|---|---|---|
| makeshop | 注文を受け付け、受注データとして記録する | 注文のたび |
| スプレッドシート | 貼り付けた受注データから、代理店ごとの売上と紹介料を計算する | 月に一度 |
| 担当者 | 受注データを書き出して貼り付け、計算結果を確かめて支払いの手続きをする | 月に一度 |
makeshopでは、注文や会員のデータを扱う仕組み(バックエンド)は変更できません。紹介料の計算をmakeshopの中で行う機能もないため、計算はmakeshopの外で行う形にしました。
このメーカー様は、代理店(販売店)を通した販売を進めていました。代理店を経由した売上に対して代理店ごとに紹介料(フィー)を支払う、という事業の形です。そのためには毎月、どの代理店を経由した注文がいくらあったかを集計し、紹介料を計算する必要があります。
代理店ごとの紹介料の計算まで自動で行うシステムを作ると、初期費用だけで1,000万円を超える見込みでした。新しく始める取り組みで、うまくいくかどうかもまだわからない段階です。最初から大きな投資をするリスクは取れず、まずは紹介料を払える状態を現実的な費用で作ることが求められていました。
すべてを自動にしようとすると、専用のシステムが必要になります。そこで、必要な作業を一つずつ分けて「いつ必要になるか」で線を引きました。
注文の受け付けと記録は注文のたびに必要なので、makeshopに任せます。一方、紹介料の計算は月に一度まとめて行えば足ります。月に一度、担当者が手順どおりに行えれば十分なので、計算はスプレッドシートで行い担当者が回す形にしました。
代理店や注文が増えて月に一度の作業が負担になってきたら、そのときに計算の自動化を考えれば間に合います。最初は追加の開発をせずに始め、代理店を通した販売がうまくいくかを確かめる。そのうえで、必要になった段階でシステムへの投資を判断する、という段階的な進め方を前提にしました。
まず、紹介料を計算するためにどの情報が必要かを整理しました。どの代理店を経由した注文か、その注文の金額はいくらか、代理店ごとの紹介料の率はいくらか、の3つです。どの代理店を経由した注文かをmakeshopから書き出す受注データの中で見分けられるようにし、残りの情報と組み合わせて計算できる形にしました。
makeshopから書き出した受注データを専用のスプレッドシートに貼り付けると、代理店ごとの注文件数、売上、紹介料が自動で計算されるようにしました。担当者が行うのは、データを貼り付けて結果を確かめることだけです。
紹介料計算のスプレッドシート(イメージ)
受注データの書き出し、スプレッドシートへの貼り付け、計算結果の確認、支払いの手続きまでを、月に一度の作業の手順としてまとめました。手順どおりに進めれば、担当者が替わっても同じように計算できます。
月に一度の作業の流れ
専用のシステムを作る場合と比べて初期の費用を大きく抑えたまま、代理店への紹介料を払う仕組みを始められました。大規模なシステムの導入と比べて短い期間で始められたため、代理店を通した販売という事業の形を実際の売上で確かめられるようになっています。
紹介料の計算は、担当者が月に一度スプレッドシートで回せる形で稼働しています。代理店や注文が増えた段階では、ここでの実績をもとに計算の自動化への投資を判断できます。
※記載の内容は支援当時のものです。
紹介料の計算のような業務は、最初から専用のシステムを作らなくても、今お使いのカートと身近な道具の組み合わせで回せることがあります。何をシステムに任せ何を人の作業で補うかを切り分けたうえで、事業の段階に合った方法をご提案します。