1mm単位のオーダーサイズを、Webで受けられるように。印刷通販サイトの注文フォームで、製造可能な仕様を詳細まで選択できるステップ形式UIに拡張

業種:印刷業 従業員数:20〜100名

印刷通販サイトで、1mm単位のオーダーサイズの注文を受けられるよう、注文フォームを拡張した事例です。
製造できる・できないの条件を定義し、選択肢の多い注文をステップに分けて選べる形にしました。

  • ECサイトリニューアル
  • CV最適化
  • UI/UX設計
  • システムの要件定義
  • 導線改善

こんな状態のサイトに向けた事例です

  • 事業として受けたい注文があるのに、いまの注文フォームではその条件を表現できない
  • サイズを細かく指定できるようにしたいが、製造できない注文が入るのが心配
  • 製品ごとに、サイズや素材、加工の組み合わせに細かい決まりがある
  • 組み合わせの決まりを、社内の一部の担当者しか把握していない
課題
オーダーサイズの注文を受けることになったが、これまでの注文フォームではその条件を表現できなかった
提案
製造できる・できないの条件を定義し、ステップに沿って選ぶ注文フォームに拡張した
結果
1mm単位のオーダーサイズの注文を、サイト上で24時間受け付けられるようになった

取り組みの全体像

この事例では、オーダーサイズの注文を受けるための製造の決まりを整理し、それを注文フォームの動きに組み込みました。主な取り組みを下の表にまとめています。

対象 何をしたか
製造の決まり サイズの上限と下限、素材ごとの制約、加工どうしの依存関係を整理し、製造できるパターンをすべて洗い出したうえで、NGのパターンと個別相談の条件を定義した
サイズの入力 1mm単位で入力でき、上限と下限をその場で判定して、範囲外のときはすぐに知らせるようにした。対応できない大きなサイズのときは、個別のお問い合わせに案内する
選択肢の出し分け 前のステップで選んだ内容に応じて、次に選べる選択肢が変わるようにした
注文ボタン NGの組み合わせのままでは注文に進めないようにした

ステップに沿って選ぶ注文フォームの流れ

素材を選び、サイズを1mm単位で入力し、選んだ素材とサイズに合う加工を選んでから注文に進む流れを示した図。サイズは上限と下限をその場で判定し、対応できない大きなサイズでは個別のお問い合わせへのリンクを表示する。NGの組み合わせのままでは注文に進めない
前のステップで選んだ内容に応じて、次に選べる選択肢が変わる。NGの組み合わせのままでは注文に進めない

この注文フォームの改修は、サイト全体のリニューアルの一部として、印刷通販サイトの事例でも紹介しています。この事例では、注文フォームの拡張の部分を詳しく紹介します。

導入前の状況

事業:オーダーサイズの注文を受けることになった

事業の方針として、印刷物のサイズを1mm単位で指定できるオーダーサイズの注文を、サイトでも受けることになりました。注文の幅を広げるための取り組みです。

注文フォーム:いまの作りでは、その条件を表現できなかった

これまでの注文フォームは、オーダーサイズの注文を受けることを想定した作りではありませんでした。サイズを自由に入力できる欄を足すだけでは、製造できないサイズや、素材・加工と合わない組み合わせの注文も入ってしまいます。製造の決まりを判定しないまま受け付けると、受注のたびに営業担当の方が仕様を確かめ、お客様に選び直してもらう手間も生まれます。オーダーサイズの注文を受けるには、注文フォームそのものを拡張する必要がありました。

設計判断

1.ビジネス要件を理解し、製造できる・できないを定義する

サイズは1mm単位で指定できるため、組み合わせは数えきれないほどあります。そこで、サイズの上限と下限、素材ごとの制約、加工どうしの依存関係といった製造の決まりを条件として整理し、どの組み合わせなら製造できて、どの組み合わせだとできないのかを定義しました。

製造できる組み合わせだけでもかなりのパターンがあります。まずそのすべてを洗い出し、そのうえでNGになるパターンと、注文ではなく個別にご相談いただく条件も決めていきました。

決まりの多くは、先方の担当者の方が経験をもとに判断していたものです。どんな注文を受けたいのかというビジネス要件から理解し直したうえで、細かな打ち合わせを重ね、条件を図にして見ていただきながら、一つずつ確認しました。先方の担当者の方にも時間を割いていただき、一緒に進めています。

2.選択肢が多いので、ステップに分けて選んでもらう

素材、サイズ、加工を一つの画面でまとめて選ぶ形にすると、選択肢が多すぎて、注文の途中で離脱する原因になります。そこで、注文フォームをステップに分け、順に選んでいく形にしました。前のステップで選んだ内容に応じて、次に選べる選択肢が変わるので、専門的な知識がなくても、製造できる仕様にたどり着けます。

  • サイズは1mm単位で入力でき、上限と下限をその場で判定して、範囲外ならすぐに知らせる
  • 対応できないほど大きなサイズが入力されたときは、リンクを表示して、個別のお問い合わせに案内する
  • 選んだ素材やサイズに応じて、次に選べる選択肢だけを表示する
  • NGの組み合わせのままでは、注文ボタンを押せないようにする

3.決まりを一か所にまとめ、実装後のテストを重ねる

定義した決まりは、注文フォームの判定(バリデーション)として一か所にまとめて管理しています。製品や加工が増えたときも、その一か所を直せば対応できる形です。

条件の組み合わせが多いため、実装後のテストにも時間をかけました。NGと定義した組み合わせで注文に進めないことと、製造できる組み合わせが問題なく選べることを、先方の担当者の方と確かめながら仕上げています。

改善施策の結果について

1mm単位のオーダーサイズの注文を、サイト上で24時間受け付けられるようになりました。注文フォームの段階で製造の決まりを判定するため、製造できない仕様のまま注文が進むことがない形になっています。

営業時間外の急な依頼にも対応できるため、広告代理店や商社のような企業をターゲットとされている事業者様にもおすすめです。

支援の概要

業種
印刷業(BtoB向けの通販サイト)
従業員数
20〜100名
カートシステム
EC-CUBE
支援期間
3か月程度(本施策のみ)
担当範囲
ビジネス要件の整理、製造できる・できない・個別相談の条件の定義、注文フォームのUI設計、判定(バリデーション)の設計とフロントエンドの実装、テスト

※記載の内容は支援当時のものです。

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受けたい注文に合わせて、注文フォームを見直したい方へ

注文フォームでどこまで判定できるかは、製品ごとの製造の決まりと、いまの受注の流れによって変わります。事業として受けたい注文の条件と、いまの注文フォームの作りをうかがったうえで、決まりの整理から注文フォームの設計・実装までご提案します。