印刷通販サイトで、1mm単位のオーダーサイズの注文を受けられるよう、注文フォームを拡張した事例です。
製造できる・できないの条件を定義し、選択肢の多い注文をステップに分けて選べる形にしました。
この事例では、オーダーサイズの注文を受けるための製造の決まりを整理し、それを注文フォームの動きに組み込みました。主な取り組みを下の表にまとめています。
| 対象 | 何をしたか |
|---|---|
| 製造の決まり | サイズの上限と下限、素材ごとの制約、加工どうしの依存関係を整理し、製造できるパターンをすべて洗い出したうえで、NGのパターンと個別相談の条件を定義した |
| サイズの入力 | 1mm単位で入力でき、上限と下限をその場で判定して、範囲外のときはすぐに知らせるようにした。対応できない大きなサイズのときは、個別のお問い合わせに案内する |
| 選択肢の出し分け | 前のステップで選んだ内容に応じて、次に選べる選択肢が変わるようにした |
| 注文ボタン | NGの組み合わせのままでは注文に進めないようにした |
ステップに沿って選ぶ注文フォームの流れ
この注文フォームの改修は、サイト全体のリニューアルの一部として、印刷通販サイトの事例でも紹介しています。この事例では、注文フォームの拡張の部分を詳しく紹介します。
事業の方針として、印刷物のサイズを1mm単位で指定できるオーダーサイズの注文を、サイトでも受けることになりました。注文の幅を広げるための取り組みです。
これまでの注文フォームは、オーダーサイズの注文を受けることを想定した作りではありませんでした。サイズを自由に入力できる欄を足すだけでは、製造できないサイズや、素材・加工と合わない組み合わせの注文も入ってしまいます。製造の決まりを判定しないまま受け付けると、受注のたびに営業担当の方が仕様を確かめ、お客様に選び直してもらう手間も生まれます。オーダーサイズの注文を受けるには、注文フォームそのものを拡張する必要がありました。
サイズは1mm単位で指定できるため、組み合わせは数えきれないほどあります。そこで、サイズの上限と下限、素材ごとの制約、加工どうしの依存関係といった製造の決まりを条件として整理し、どの組み合わせなら製造できて、どの組み合わせだとできないのかを定義しました。
製造できる組み合わせだけでもかなりのパターンがあります。まずそのすべてを洗い出し、そのうえでNGになるパターンと、注文ではなく個別にご相談いただく条件も決めていきました。
決まりの多くは、先方の担当者の方が経験をもとに判断していたものです。どんな注文を受けたいのかというビジネス要件から理解し直したうえで、細かな打ち合わせを重ね、条件を図にして見ていただきながら、一つずつ確認しました。先方の担当者の方にも時間を割いていただき、一緒に進めています。
素材、サイズ、加工を一つの画面でまとめて選ぶ形にすると、選択肢が多すぎて、注文の途中で離脱する原因になります。そこで、注文フォームをステップに分け、順に選んでいく形にしました。前のステップで選んだ内容に応じて、次に選べる選択肢が変わるので、専門的な知識がなくても、製造できる仕様にたどり着けます。
定義した決まりは、注文フォームの判定(バリデーション)として一か所にまとめて管理しています。製品や加工が増えたときも、その一か所を直せば対応できる形です。
条件の組み合わせが多いため、実装後のテストにも時間をかけました。NGと定義した組み合わせで注文に進めないことと、製造できる組み合わせが問題なく選べることを、先方の担当者の方と確かめながら仕上げています。
1mm単位のオーダーサイズの注文を、サイト上で24時間受け付けられるようになりました。注文フォームの段階で製造の決まりを判定するため、製造できない仕様のまま注文が進むことがない形になっています。
営業時間外の急な依頼にも対応できるため、広告代理店や商社のような企業をターゲットとされている事業者様にもおすすめです。
※記載の内容は支援当時のものです。
注文フォームでどこまで判定できるかは、製品ごとの製造の決まりと、いまの受注の流れによって変わります。事業として受けたい注文の条件と、いまの注文フォームの作りをうかがったうえで、決まりの整理から注文フォームの設計・実装までご提案します。