ECカートを使わずに、学校行事向けのフォトスポット幕の販売を始めた事例です。
WordPressの注文フォームと注文後にメールで送れる決済システムを組み合わせ、主要なキーワードで検索1〜3位に表示されています。
商品の登録も社内で完結できます。
| 流れ | すること | 仕組み |
|---|---|---|
| 選ぶ | お客様が、商品ページでサイズや素材を選ぶ | 選んだ組み合わせに応じて、商品IDが自動で決まる |
| 注文する | お客様が、注文フォームに入力して送る | WordPressで作った、購入ページのような注文フォーム |
| 支払う | 社内で注文内容を確かめたあと、お客様がメールで届くリンクから支払う | クレジットカードなどに対応した、外部の決済サービス |
| 商品を更新する | 社内の担当者が、商品を登録・変更する | WordPressの管理画面に作った、商品登録の画面 |
クライアント様は、学校の行事やイベントで使うフォトスポット幕(記念撮影の背景にする幕)の販売を、新しくネットで始めようとしていました。探す人が限られる商材のため、大手のECモールに出すよりも、検索で探している方に直接見つけてもらうほうが合っていました。
新しい事業のため、注文を受けたあと社内でどう処理するか、社内の基幹システム(受注や請求などを管理する社内のシステム)とどうつなぐかはまだ決まっていませんでした。一方で、お客様には通販サイトと同じように商品を選んで注文してもらえるようにしたい、というご要望がありました。
ECシステム(カート、決済、受注の管理をまとめて備えた仕組み)を入れれば、カートに入れてその場で支払いまで済ませる流れが最初からそろいます。注文が増えたときも、受注の処理をまとめて行えます。
ただ、この時点では次の理由から、注文フォームで始めることにしました。
| 比べた点 | ECシステムを入れる | 注文フォーム+外部決済(今回) |
|---|---|---|
| 始めるまでの費用 | 導入と月々の費用がかかる | 抑えられる |
| 支払いのタイミング | 注文と同時 | 社内で注文内容を確かめてから |
| 社内のシステムとの連動 | ECシステムに合わせて決める | 受注の流れが固まってから決められる |
| 画面の作り | ECシステムの仕組みの範囲で作る | 商材に合わせて自由に作れる |
ECシステムには、サイズや素材などの組み合わせごとに商品を管理する仕組みが備わっています。注文フォームで受ける形には、その仕組みがありません。そのままでは、注文が届くたびにどの組み合わせの商品なのかを社内で確かめる手間がかかります。
そこで、商品ページでサイズや素材を選ぶと、その組み合わせに応じた商品IDが自動で決まり、注文フォームに引き継がれるようにしました。この切り替えは、JavaScript(ページを開いたあとに、ブラウザ上で表示や値を切り替える仕組み)で行っています。注文を受けた側は、商品IDを見ればどの商品のどの仕様かがわかります。
商品IDの決まり方(イメージ)
お客様が商品を探すときの分け方に合わせて、カテゴリを設計しました。カテゴリは、検索で探されるキーワードとも対応させています。
商品一覧から商品ページ、注文フォームまでを、通販サイトと同じ流れで進めるようにしました。注文フォームは、WordPressの上で画面を一から作っています。ECシステムの仕組みに合わせる必要がないため、商材に合わせた画面にできました。
注文を受けたあとは、社内で内容を確かめ、決済用のリンクをメールで送ります。決済には、クレジットカードなどに対応した外部の決済サービスを使っています。
注文フォームと支払いまでの流れ(イメージ)
商品はすべて既製品です。商品名、商品画像、サイズ、カテゴリなど、商品に関わる項目はすべて社内の担当者が登録・変更できるよう、WordPressの管理画面に商品登録の画面を作りました。新しい商品を出すときも、社外に頼む必要はありません。
新しく立ち上げるサイトのため、検索で見つけてもらえることが集客の前提でした。各ページが何のページなのかが検索エンジンに正しく伝わるよう、ページの情報やサイト内のつながりを整えています。あわせて、学校の行事やイベントで使う幕を探す方が使うキーワードを軸に、サイトの構成とページの内容を組み立てました。
主要なキーワードで、検索結果の1〜3位に安定して表示されるようになりました。売上は初年度から想定を上回っています。
ECシステムを入れずに始めたことで、初期の費用と運用の費用を抑えて販売を始められました。商品の追加や変更は、社内だけで行えています。受注の流れを実際の注文で固めながら、基幹システムとの連動やECシステムを入れるかどうかをあとから決められる形になっています。
※記載の内容は支援当時のものです。
ECシステムを入れるか注文フォームで受けるかは、商材や受注後の流れによって変わります。今の状況をうかがったうえで、どの形で始めるかからご提案します。