ECサイトに流入はあるが「ユーザーがすぐに離脱してしまう」「目的の商品にたどり着けない」とお悩みのEC担当者様へ。
本記事では、サイトの回遊率が下がる理由を分析し、ユーザーが迷わず商品を見つけられるサイト設計と導線の改善案をご紹介します。
回遊率とは、サイトに訪問したユーザーが複数のページを閲覧する割合のことです。ECサイトにおいて回遊率が低いということは、ユーザーがサイトに来たものの、目的の商品にたどり着けずに離脱していることを意味します。
広告やSEOで集客しても、サイト内で商品を見てもらえなければ購入にはつながりません。回遊率の改善は、追加の集客コストをかけずに売上を伸ばせる、最も費用対効果の高い施策の一つです。
GA4で「セッションあたりのページビュー数」や「エンゲージメント率」を確認することで、自社サイトの回遊状況を把握できます。
サイトのナビゲーション(メニュー)は、ユーザーが最初に目にする導線です。ここが使いにくいと、最初のページで離脱されます。
ヘッダーメニューには主要なカテゴリを配置し、ユーザーが一目で「何が売っているサイトか」を把握できるようにします。カテゴリが多い場合はメガメニュー(ドロップダウンで全カテゴリを表示する形式)が有効です。
ハンバーガーメニュー(三本線のアイコン)は広く使われていますが、開かないと中身が見えないため、主要カテゴリへのショートカットをメニュー外にも配置するなど工夫が必要です。
ユーザーの現在位置を示すと同時に、上位カテゴリへの移動を簡単にします。SEO上も有効な施策です。
カテゴリ構造は回遊率に最も直接的に影響する要素です。
基本原則は「3クリック以内に目的の商品にたどり着ける」設計です。大カテゴリ→中カテゴリ→商品一覧の3階層以内に収めることを目指します。
カテゴリの分類軸は一つに限定せず、複数の切り口を用意します。用途別、素材別、サイズ別、価格帯別など、ユーザーによって商品を探す切り口が異なるため、複数の入口を用意することで多様なユーザーに対応できます。
カテゴリ数が多すぎる場合は、統合を検討します。利用頻度の低いカテゴリを親カテゴリに統合したり、似た内容のカテゴリをまとめたりすることで、全体の構造をシンプルにできます。
商品ページに関連商品を表示することは、回遊率向上の定番施策です。
「この商品を見た人はこちらも見ています」や「この商品と一緒に購入されています」の表示は、ユーザーの興味を次の商品に自然につなげます。
製造業のECサイトでは特に効果的です。容器を見ている人に蓋や仕切りを提案する、本体を見ている人に消耗品を提案するなど、セットで必要になる商品を表示すれば、ユーザーにとっても利便性が高く、回遊率と客単価の両方が向上します。
サイト内検索は、ユーザーが「欲しいものがわかっているけど、どこにあるかわからない」ときに使う重要な機能です。
商品名だけでなく、型番、素材、用途、サイズなどの属性でもヒットするよう検索対象を広げます。
検索結果ゼロのページは最大の離脱ポイントです。完全一致の結果がない場合でも、類似商品やカテゴリの提案を表示することで離脱を防ぎます。
ECサイトのアクセスの60〜70%はスマートフォンからです。スマホでの回遊体験が悪ければ、大半のユーザーを取りこぼすことになります。
ボタンやリンクのタップ領域が十分な大きさか、商品画像がスマホでも見やすいか、カテゴリ一覧がスマホでも操作しやすいかを確認します。
ページの表示速度もスマホでは特に重要です。画像の最適化や不要なスクリプトの削除で、表示速度を改善するだけでも離脱率が下がります。
回遊率の改善は、ナビゲーション、カテゴリ構造、関連商品の表示、サイト内検索、スマホ対応の五つの要素が鍵です。いずれも追加の集客コストなしに売上へのインパクトが期待でき、最も費用対効果の高い改善施策といえます。