製造業のホームページ制作で成果を出すために押さえるべきポイントについて、必要な要素、よくある失敗、制作会社の選び方、SEOの観点を解説します。問い合わせにつながるホームページ設計の考え方をご紹介します。
製造業の企業がホームページを持つこと自体は珍しくなくなりました。しかし「ホームページはあるが、問い合わせがほとんど来ない」「名刺代わりに作っただけで更新していない」という状態の企業は非常に多いのが実情です。
製造業のホームページが成果につながらない最大の理由は、作ること自体が目的になってしまい、「誰に」「何を伝えて」「どう行動してもらうか」の設計がされていないことです。
ホームページは営業ツールです。展示会で名刺を交換した担当者が、後日会社名で検索して最初に見るのがホームページ。その時点で「この会社に相談してみよう」と思わせられるかどうかが、受注につながるかどうかの分岐点になります。
製造業のホームページには、BtoC向けのサイトとは異なる要素が必要です。
技術力・品質を伝えるコンテンツが最も重要です。製造業の顧客が知りたいのは「この会社の技術力は信頼できるか」です。設備一覧、加工事例、品質管理体制、保有資格(ISO認証等)、製造工程の紹介など、自社の技術力を具体的に示すコンテンツを充実させます。
製品・サービスの情報は、カタログのPDFを掲載するだけでなく、Web上で閲覧しやすい形で整理します。製品カテゴリの構造、各製品のスペック、用途別の選び方ガイドなど、検索から訪問したユーザーが目的の情報にたどり着ける設計にします。
問い合わせへの導線は、全ページから1〜2クリックで到達できるように設計します。製造業のホームページでは、問い合わせフォームが会社概要ページの下に小さくリンクされているだけ、というケースが多く見られます。ヘッダーに問い合わせボタンを常設し、各ページの末尾にも問い合わせへの誘導を配置するだけで、問い合わせ数は変わります。
実績・取引先情報は、法人顧客が取引先としての信頼性を判断する材料になります。主要取引先の業界(社名が出せなくても「自動車部品メーカー」「大手電機メーカー」等)、取引実績の年数、納入実績の規模感を示すだけでも信頼度が上がります。
ホームページ制作で製造業が陥りやすい失敗パターンがあります。
デザインにこだわった結果、画像中心のページになり、テキストによる情報が不足している状態です。製造業の顧客が求めるのは美しいビジュアルではなく、技術的な信頼性を判断できる情報です。見た目の良さとSEOや情報量は両立できますので、デザインを言い訳にコンテンツを削らないことが重要です。
Web制作会社は製造業の専門家ではないため、自社の技術力や強みを的確に表現できないことがあります。制作会社に丸投げするのではなく、自社の強みや顧客が評価しているポイントを社内で整理した上で、制作会社に伝える必要があります。
ホームページは公開がゴールではなくスタートです。新しい加工事例の追加、設備の更新情報、ブログの投稿など、継続的な更新がなければ、検索エンジンの評価も上がらず、訪問者にも「活動しているのか不明な会社」という印象を与えます。
製造業のホームページはPC閲覧を前提に作られていることが多いですが、初回の情報収集はスマートフォンで行う担当者が増えています。レスポンシブ対応は必須です。
製造業のホームページ制作を依頼する制作会社を選ぶ際のポイントです。
製造業の制作実績があるかどうかは最も重要な判断基準です。BtoC向けのおしゃれなサイトを作るのが得意な制作会社と、BtoBの製造業向けサイトを作れる制作会社は、必要なスキルセットが異なります。
デザインだけでなく、情報設計やSEOの知見があるかも重要です。見た目だけきれいに作っても、検索エンジンから流入がなければ問い合わせにはつながりません。サイト構造の設計、タイトルタグの最適化、コンテンツの設計まで含めて対応できる制作会社を選ぶことが、成果につながるホームページへの近道です。
公開後の改善にも対応してくれるかも見極めのポイントです。ホームページは公開後にデータを見ながら改善することで成果が伸びます。作って終わりではなく、継続的な改善を伴走してくれるパートナーを選ぶことをおすすめします。
ECサイト改善を外注場合の依頼先の選び方については、別記事でも詳しく解説しています。
製造業のホームページをこれから制作する、またはリニューアルする場合、SEOを最初から考慮した設計にすることで、後から対策するよりも効率的に成果を出せます。
サイト構造を論理的に設計します。トップページ→サービス・製品カテゴリ→個別ページの階層構造を明確にし、パンくずリストで各ページの位置を示します。
各ページに固有のタイトルタグとメタディスクリプションを設定します。「トップページ」「会社概要」のようなタイトルではなく、「○○加工の△△株式会社|□□(地域名)」のように、検索キーワードを含めた具体的なタイトルを設定します。
製品ページのコンテンツを充実させます。スペック表だけでなく、用途の説明、選び方のアドバイス、加工事例の紹介など、テキストコンテンツを追加することで検索エンジンの評価が向上します。
ブログやコラムで専門的な情報を継続的に発信します。自社の技術領域に関する解説記事を公開することで、関連キーワードからの流入を増やせます。
製造業のホームページで問い合わせが増えるサイト設計と運用方法については、別記事で詳しく解説しています。
製造業のホームページは、技術力を伝える情報、問い合わせへの導線、SEOを考慮した設計の三つが揃って初めて成果を生みます。見た目の良さだけでなく、「このホームページを見た人が次にどう行動するか」を設計することが、問い合わせを増やす鍵です。
一方で、情報設計やSEOを考慮したサイト構築は、社内のリソースや技術面で対応が難しいケースも少なくありません。SynQ Partners株式会社では、製造業のホームページ制作・改善に関する情報を継続的に発信するとともに、実際に分析・設計から制作・実装までを一貫して支援しています。ホームページの新規制作やリニューアルをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。